やっぱり革靴は多少の傷がついていた方が良いよねと思う
革靴に傷が付くの嫌だったんです。
何せ、一度傷が付くと二度と元通りにはなりませんから!
靴に傷が付かないよう気を付けてそろりそろりと歩いたもんです。
でも、今ではそんな事は全く無くて。
多少傷が付いても気にならないし(ガッツリ傷は嫌ですが)、
逆に多少の擦り傷がついていた方がかっこいいと思っています。
革靴にハマり初めてそれなりの年数が経ち、
手元には手入れをしつつ履き込んだ靴がそれなりに増えてきました。
もちろん、それらの靴の表面には大小さまざまな傷が刻まれています。
改めてその刻まれた傷達を観察していると、
「革靴の傷良いな!」と思う訳です(笑)
革靴の傷って、
傷の上にクリーム塗って何度もブラッシングやら空拭きをしているうちに、
だんだん周囲に馴染んでいくわけですが…
この馴染んだ傷が靴のアッパーにいい具合に陰影を作り、
それが靴の立体感を増し、風格が出てきた…
とでもいえば良いんでしょうか。上手く言葉に出来ませんが。
新品の状態もそれはそれで良いんですけどね。
でも、まるで酸いも甘いも嚙み分けた渋い中年男のような、
傷付きつつも良く手入れされ使い込まれた革靴…
これはこれで良いよな!と。
靴箱に佇む靴を眺めつつ、最近はそう思う次第です。